iPhoneやiPadを紛失した際に役立つ機能として「探す」アプリが存在します。
当店のような中古買取り店ではお客様から買い取りをさせて頂く際には「探すをオフ」にして頂く様にお願いしていますが、その方法や「探す」とはどのような機能かおさらいになります。
内容:目次
1.探すとは? できること
2.探すの使い方
3.探すをオフにする方法
4.Androidスマホも探すことはできる?
iPhoneを探す とは? できること
Appleの提供するiOSの端末位置情報サービスです。
GPSやWiFi、Bluetoothを利用してiCloudアカウント上で確認する事ができます。
これにより不注意から端末を落としてしまった時でも位置の特定が出来ます。
位置特定の他にも遠隔からロックしたり安全のためのデータ消去や音を鳴らして探しやすくできます。
iOS15以降では「探す」で端末を消去(データ消去、リセット)した後でも位置を追跡する事ができる様になっています。
探すを利用することで、iPhoneやiPadの紛失時には状況に合わせた対処が可能になります。
iPhoneを探す アプリの使い方
iPhoneや端末で位置情報サービスをオンにし、「探す」アプリへの許可を事前に設定しておく必要があります。
設定が完了すると「探すアプリ」で位置情報の確認が使えるようになります。
プライバシーでの設定では、探す以外にも位置情報を取得するアプリとアプリへの位置情報使用の許可を設定することが出来るようになっており、特にカメラやSNSアプリで必要無い場合は許可しない設定がオススメです
例えば1つのアカウントの中に子供や家族の端末を用意しておけば、その位置情報の確認もできるので安全や見守りといった場面での活用も可能です。
パソコンから使う方法
パソコンからでもiCloud.comから探すを利用することが出来ます。
サインインを行い、右上の(赤枠でマークしている)アプリを出現させるためのアイコンを選択すると利用可能なサービスが一覧になります。
そこから探すやiCloud上にアップロードされたメールや写真の管理が行える他、探すを利用する事が可能です。
AirTag
Appleの販売しているAirTagは「探す」機能を利用して位置情報を伝える機能を搭載した小型のアクセサリーです。
スピーカーを内蔵しており、音を出して探すことも可能。
探すネットワーク(付近のiPhone等の「探す」機能のある端末が位置情報の中継)で位置が伝えられ、この中継は第三者の見知らぬiPhoneでも行ってもらえます。
第三者にはAirTagの情報はわからないのでこの点も安心できます。
探すをオフにする方法
個別の機能として「探す」機能をオフにする場合、iOS端末の設定からユーザー名をタッチし、探す項目から探すをオフにしてしまうことで個別の機能としては端末の探す機能をオフにすることが出来ます。
こうすることで「探す」アプリからその端末の位置を知ることができなくなります。
売却前に探すをオフにする必要がある時はiCloudのサインアウト前に上記と同様にオフにする必要があります。
しかし、iOSのバージョンによってはデータ削除を行う時に全てのコンテンツを削除を選択するとiCloudのサインアウトとともに端末の探す機能のオフも実行される様になっている様子です。
売却前に一度アップデートを行って、リセットしてしまうのも良いかもしれません。
正しく初期化が行われた(アクティベーションロックが掛かっていない)かを確認する方法は、初期化を行った後に一度iPhoneの初期設定を進めていく事で初期化作業の確認が出来ます。
問題なければもう一度初期化します。
仮にアクティベーションロックが掛かっている場合は途中でiCloudアカウントのパスワード入力等が求められロックされている事がわかるので、パスワードを入力してロック解除を行い初期設定を進めてからもう一度iPhoneの初期化を行う事で確実な、ロックのされない初期化が完了となります。
iPhoneを探すをオフにする必要性はある?
盗難や紛失といった場面で便利な機能ですが、探す機能をオフにする必要がある場面もあります。
使用していた端末を人に譲る、買い取り店へ売却する場合は探すを必ずオフにしておく必要があります。
というのもiPhoneやiPadは端末がiCloudアカウントと紐ついており、正しく初期化を行わなければアクティベーションロックと言う状態になり、初期化後も端末がロックされてしまい使えなくなってしまう為です。
また、単に「探す」機能に限って言えばあまりオススメできませんが、ビッグデータとして位置情報の提供を嫌う場合などでは探す機能を個別にオフしてしまうことも可能です。
探す機能以外でも端末のGPS位置情報が記録されるアプリは複数存在しており、そのうちのいくつかのアプリでは位置情報が個人情報に繋がってしまうという意味で注意する必要がります
特にカメラへ位置情報の利用が許可されている場合、撮影した写真にその場所が記録されます。
SNSへのアップロードをそのまま行うと第三者が確認できる為、撮影スポットの共有等に使う事も出来ますが、場合によっては職場や学校、自宅を結びつけた個人情報の特定という形で、ストーカー被害などプライバシー上の懸念があります。
Androidでもスマホを探す機能がある。
Androidスマホの場合、Googleアカウントと紐つける事によって端末の位置確認サービスを利用することが出来ます。
利用方法はGoogleアカウントを紐つけている必要がありますが、使っている端末でGoogleアカウントへログインを行っているとその端末がアカウントに紐ついていると思います。
その後はGoogleで「スマートフォンを探す」と検索すると利用可能です。
探すための機能として、発信音を出す事も可能になっています。
iPhoneもこのリストに追加する事が可能ですが、探すための位置情報の確認や発信はできなくなっています。
このためiPhoneの場合は素直にiCloudアカウントを利用する必要があります。
おわりに
紛失対策として、基本的に探すはオンにしておくと良いと思います。
また、探すアプリを利用するAirTagを併用することでiPhone以外にも個人の手荷物や車の盗難時の対策にも使用可能。
アカウントと端末が紐ついている便利な機能である反面、第三者への譲渡のタイミングでは初期化に合わせて探すを必ずオフしておく必要があります。
文:玉谷