Macで本格的な動画編集を！

スマホやタブレットで取った動画をSNSへ投稿する前にちょっとした加工（編集）をする、という方も増えていると思いますが、動画編集にハマって本格的に進めるならやはりパソコンがオススメ。

パソコンではWindows搭載機がスペックの幅や普及の関係で一般的なものの、AppleのMacBook等（iOS搭載PC）でも動画編集は可能です。
しかし、快適な動画編集を行うためには動画編集アプリと必要とされる推奨性能を踏まえておくと失敗がありません。

仮に推奨される性能を満たさなくても編集は可能ですが、スムーズに編集が出来ない可能性があります。

推奨機種とは

ゲームにおいては一般的な概念で、販売元（開発者）より公式に、ゲームアプリを動かした時、とりあえずゲームソフトが落ちずに動かせる程度の性能か、快適でなめらかな映像表現や特殊効果が発生しても操作がもたつかない程度を基準に、それを満たす性能として必要なコンピューターの搭載部品のリストや機種のリストが公開されます。

関連記事：ゲーム推奨端末について

Macの動画編集の本格ソフト（アプリ）のオススメ

Adobe Premier（公式サイト）

いわゆる業界スタンダードのソフト。
Adobeの動画編集ソフトではPremierの他にエフェクト効果の追加や編集に向いたAfter Effectsもあります。
この他にもPhotoshopやLightroom、illustratorといった制作系ソフトをリリースしており、いわゆるサブスク式の料金体系で提供しています。
使用者が多い事や映像業界での基幹ソフトの一つであることで解説も豊富であり、コストは高いものの趣味においても使用するメリットは多くあります。

細かい点としてはWindowsやiOSでクラウドサービスと共に提供されている為、データのやり取りでも有利です。

FinalCut Pro（公式サイト）

AppleによるiOS向け本格動画編集ソフト
パソコン向け買い切りソフトとしては単体で見ると少し高価ですが、Adobe製ソフトの料金体系に対してはある程度安価になる場合もあります。
Appleが自社製品に向けて開発している為、最適化（製品に対するソフトの使いやすさや動作）の点ではAdobeよりも有利だと言えます。
iPad版もリリースされるなど、iOSでの展開が広く行われています。

DaVinci Resolve（公式サイト）

本格編集ソフトの中でも異色の無料利用が可能なソフト。
一部の特殊な機能を除き、ソフトのほとんどの機能を期間の制限等もなく無料で利用可能です。
難点は少しマイナーなソフトであり、他のソフトに比べ初心者向けの解説が少ない点や高機能過ぎてわかりにくいといった問題がありますが、コストパフォーマンスでは最強のソフトと言えます。

実作業の面ではPremierPro初め一般的な動画編集ソフトの方式と違うノード式の作業シーンもあり、少し大変ですがいつもと違う物を触ってみたい人にもオススメ出来ます。

推奨性能

上記ソフトは本格的なソフトであり、新製品の発表などでも操作の快適性や処理速度の向上で性能のアピールを行う事もあるような物となっていますが、ソフト自体が公式的に公開している必要性能があります。

Adobe Premier
【最小要件/最低限使用可能】
CPU：intel第6世代以降
OS：11.0(Big Sur)以降
メモリ：８GB
GPU：VRAM２GB搭載グラフィックス
容量：８G以上

【推奨要件/ある程度快適に使用可能】
CPU：Appleシリコン（M1）もしくはintel第7世代以降
OS：11.0(Big Sur)以降
メモリ：16〜32GB
GPU:Appleシリコンでは16GBの統合メモリ、intel版Macは4GB〜6GB
容量：SSD推奨

final cut

MacOS：12.6以降
メモリ：４GB〜（４ｋや360°ビデオの場合８G）
グラフィック：Metal対応製品
容量：5.5GB以上

必要な性能を満たすMacBookはどれ？

一般的な観点から具体的な機種を考えると、動画編集には最低ラインとしては201６年発売のMacBookProが性能の最小要件を満たせる機種となりそうです。
OSは12.6に対応しいる為、final cutの要求するOSバージョンはクリア可能で、CPUは第六世代intelを搭載して居るためAdobe PremierのCPU要件を満たすことが可能です。

※2017年のMacBookAirは搭載CPUが第５世代のものとなるため要件を満たしていません。

メモリやグラフィックスについては購入時のオプション状況で事情が変わります。
ただ、近年のMacBookにおいては基本モデルから８GBのメモリを搭載している事が多く、特にCPUが要件を満たす機種であればメモリは問題無いと考えて良さそうです。

ただし、グラフィックスについてはオプションによって可否が別れてしまいます。
購入時のオプションでグラフィックスについて変更（上位部品を搭載）していない場合は性能を満たす事が難しいですが、Thunderbolt３端子がある場合は増設グラフィックスを利用することで後からでも性能要件に合わせる事が可能です。

2023年現在の動画編集オススメのMacBookは？

最低限とされる性能を満たす為には2016年以降のMacBookでも性能のカスタムが前提となりますが、2023年の現在ではコンピューター性能が上がっているためより簡単に要求性能を満たす機種があります。

Appleシリコン搭載機

まず、Appleシリコン搭載機種であればどの機種でも最小要件を十分に満たしており、メモリをオプションで追加することで推奨される性能を満たす事も可能です。
コストパフォーマンスではM1搭載Macが最もオススメですが、より快適な機種としてM2やM2Proも良い選択となります。
M1MaxやM2Maxを搭載したMacはグラフィックス性能が特に優れており、動画編集でも特にパフォーマンスに優れますが、高価である為バランスの点ではオススメし難い所です。

intel搭載Macの場合は？

intel搭載Macの場合、増設グラフィックスが利用可能なThunderbolt3搭載機種を選択するのがオススメです。
M1と同等に近い性能という点では2019年のMacBookProが挙げられます。

買い取り情報

当店はApple製品の買い取り専門店として、iPhoneやiPADの他にMacBookの買い取りも行っています。
ただし、Macは購入時にカスタムが可能なため内容によって買い取り査定価格が変わりますので、買い取りをご希望の際お問い合わせには一度メールやLineなどで機種の性能情報をご連絡くださいませ。

文：玉谷