1月18日にAppleは新型チップであるM2Pro/M2Max、およびこれを搭載する新型のパソコンを発表。
これらを小型のパソコンでも高性能としてアピールしています。
概要
M2Pro/M2Max共に基本的な性能面で最大30%程度の性能向上
Pro/Maxシリーズを搭載したMac Book Pro14インチモデルで、前世代に対しバッテリー駆動時間の上昇。
特に16インチモデルにおいて駆動時間が22時間、これはMac史上最長とのこと。
基本的には性能向上が主眼の新型モデルとなります
性能と価格
各モデルと価格の一覧になります。
それぞれのモデルで必要に合わせてメモリや容量を増やせます。
SNS上ではすでにその価格から驚きの声やドル円為替を嘆く声が出ています。
注意すべき点として、最も安いMacBook Pro(M2Pro搭載モデル)については性能が一部削られています。
付属品の充電アダプタが違う点も踏まえ、より省電力になっているのではないかと予想します。
M2Maxについては、GPUによるグラフィックス性能が一番の目玉といえます。
Appleの発表を文字通りに解釈するとM2ProにGPUコアを盛った版……となり、グラフィックス以外についてはM2Proと同等と考えることが可能です。
向上割合から推測すると、以前のM1Maxの性能では、ゲームを実行した時の処理性能では少し物足りない結果となっていましたが、M2Maxではゲームでも十分な性能になっていると予想されます。
最も、Macで最新のパソコンゲームをやりたい! というユーザーは多くないと思います。
以下、Appleがいくつかのアプリを実行した際の性能比較を発表しています。
Final CutはAppleの開発した映像編集ソフトで、Adobeプレミアプロの対抗的ソフトの一つになります。
トランスコードは映像データの変換処理を行なっています。グラフィックス関係の能力を使用するため、指標として提示しているのだと思われます。
一般的には作業にかかる時間と考えられ、時間当たりの処理速度が十倍になる場合、処理の待ち時間は1/10という訳です。
前世代との比較がより重要かと思います。
M2MaxはM2Proのグラフィックスを強化したものだと考えて良いと思われます。
実際、公式ページにおいてもM2Pro/M2Maxでパフォーマンス差のない比較表もあります。
MotionはAdobeにおけるaftereffectに相当し、GPUよりもCPUをより重視して使用するソフトと思われます。
このためなのか、MotionではM2ProとM2Maxでの差が示されていません。
使用ソフトや用途がハッキリしている場合はM2Proでも良い場合があると言えます。
GPUコアについてはあくまでグラフィックスの性能にとくに深く関わる物である事に注意が必要です。
ノートPC市場におけるM2Pro/M2Maxの立ち位置
順当に高性能化が進んでいますが、価格が気になるという方も少ないと思います。
しかし、全て同じMac BookやMacと考えるのではなく、スペックから目指している製品の位置付けを考えた場合、高性能ノートPCの市場環境ではある程度理に適った製品ラインナップとなっています。
一般向けスタンダードモデル:Mac Book Air(M1)&Mac Book Pro13インチ(M2)
Windows PCでは専用GPU非搭載で、7万円〜13万円程度の価格帯を狙っているモデルで、ゲーム等では少し力不足という局面がありますが、一方でオフィスソフトの使用が快適に使用できる一般的なスペックを持つゾーン
高性能ノートPCへの入門モデル:Mac Book Pro14/16インチ(M2Pro)
Windowsでは専用GPUを搭載し始めるクラスで、ある程度のゲームやビデオ編集が快適に行えるライン
価格帯としては13万〜20万円前後の物が多いゾーン。
業務向け高性能モデル:MacBookPro14/16インチ(M2Max)
発売時点での最高性能を詰め込んだモデルで、Windowsでも〜30万円を超えるモデルも存在するゾーンです
今回の発表ではこのM2Maxが最もWindowsと比べてもコストパフォーマンスで負けていない印象があります。
終わりに
Appleとして、市場にWindowsパソコンでのクラス分けごとに相当した、高性能なiOSノートPCを揃えるという意図が見えてきます。
今回の発表では一見高額な印象はありますが、購入を考える場合は製品の位置付けやそれぞれの用途に必要な性能や予算を冷静に考えて判断する必要があります。
一般ユーザー視点ではM2ProやMaxモデルの高性能は持て余してしまう……という場合もあります。
文:玉谷