Macの中身を知っていますか？　AppleシリコンとintelCPU

Appleの販売するパソコンで幾つかのバリエーションのあるMac。中でも今回は搭載するCPUで区別した記事となります。
Macには現在、搭載するCPUが２系統、インテルCPU搭載MacとAppleシリコン搭載のMacと言う形で区別出来ます。

Macには２つの系統がある

2つの系統は、基本的に、時間軸でみれば新たらしいMac、これまでのMacという形になります。

Appleシリコン搭載Mac（これからのMac）

搭載するチップをAppleが設計した物へと切り替え。M1、M1ProといったMシリーズです。Appleは自社設計のチップを搭載するように切り替えを進めています。これにはAppleの製品に対するプライドのような物が伺えます。
インテル搭載Macを使用していた状況から切り替える場合、アプリケーションによっては互換性に問題があるかもしれません。
AppleからはRosetta2をインストールする事でIntel搭載向けだったアプリも使用する事が可能になるとしています。

インテル搭載Mac（これまでのMac）

「インテル」については特に有名なメーカーであるため、聞いたことのある方も多いと思います。
特にコンピューターの中核となるCPU（中央演算ユニット、計算等汎ゆるアプリの処理を行う部分）で有名ですが、Macにおいても例外ではなく、M1チップが投入された２０２０年までMacで採用されています。
つまり２０１９年以前のMacは全てintel搭載モデルとなります。

違いは？　出来ること、出来ない事

性能の差

まず、基本的なCPUの状況として、より新しく作られたものほど性能がよくなります。
性能面においては概ねAppleシリコン搭載モデルが高性能で、2023年現在においてはintel搭載Macでは唯一、i9搭載モデルがM1チップ搭載モデルと同等の性能を持っています。

Appleシリコンは消費電力あたりの性能も優れている為、発熱も少なくバッテリー稼働時間も長いです。

知られざるintl搭載モデルのメリット

Appleシリコン搭載となったMacは高性能です。
しかし一部機能を考えた場合にはIntel搭載モデルにはeGPU対応という大きなメリットがあり、これはGPUを外部から接続し、性能を後からでも強化することが可能になっています。

Thunderbolt３端子を搭載している必要はありますが、ケーブルでeGPUを接続して性能の向上が望めます。
仮にintel搭載モデルから、GPU性能が必要な場合、M1Pro、MaxといったGPUコアの多いチップ搭載機種への買い替が候補になりますが、intel搭載モデルに外部GPUユニットを追加する方が良い場合もあります。

eGPUって何？

まず、GPUというグラフィックス系に特化したコンピューター部品があります。
コンピューターでは独立したパーツとして販売されることも一般的です。スマートフォンやタブレットにもSoCとしてCPU等と一緒に搭載されています。
※Appleでは「A14」チップ、等と呼ぶ物がSoCです。その中にCPUやGPUが組み込まれています。

このGPUを独立した機材としてパソコンと繋げる為の、専用ケースに組み込んだ装置がeGPUです。
主にノートPCやメーカ製の組み込みPC向けで、購入時後に性能不足を感じても容易に部品交換が出来ない場合でも性能を強化する事が出来るというメリットがあります。
少し古いMacでもThunderbolt３端子を備えていれば、グラフィックス処理の性能が問われる映像編集・制作、ゲーム用途ではない設計のノートPC、MacでもゲーミングPCと遜色ない高い性能を発揮できます。

さらに、eGPU装置のGPU自体も変更可能な事もあり、必要に応じて交換も可能なほか、対応していればパソコン側を買い替えてもeGPU使い回せるメリットがあります。

今後の期待

Appleの発表では２０２０年よりAppleシリコンへ以降するとしており、事実としてintelモデルの新型は出ていません。
eGPUというメリットがintelにはありますが、最終的には移行することになります。早めにM1、M2搭載機へ切り替えてしまうのも手かもしれません。
機械学習やAIに対して特に有効とされているGPUメーカー（NVDIA）が存在しており、eGPU対応がなされればMacでもAiによる各種ソフトやアプリの実行、開発が有効に行える様になるので今後のeGPU対応に期待したい所です。

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