昨年から爆発的に普及が進んでいる生成系AIはすでに生活にも浸透が始まっています。
特にOpenAIが公開したChatGPTというサービスや stability.aiのStableDiffusionは大きな話題を生んでいます。
ChatGPTとは?―生成系(ジェネレーティブ)AI
ChatGPTは生成系AIと呼ばれるものの一つですが、生成系AIとChatGPTについてそはれぞれどの様な物でしょうか?
生成系AI
生成系(ジェネレーティブ)AIは人工知能によってテキストや画像などを作り出す事が出来る、これまでの将棋AIのようなプログラムで特定処理を行う人工知能とは違い、人間の指示や命令に従いテキストや画像を生み出す能力に長けており、このような物の生成を目的としたAIになります。
ChatGPT
生成系AIの中でもテキスト(文章やプログラムコード等)の分野において高い性能を持っているAIモデル(GPT-3.5やGPT-4)を使ったサービスがChatGPTとなります。
料金体系は基本無料のプランとより高性能なAIも使える月額課金、他にもAIを外部のアプリで操作出来るもの(分量に応じた課金プラン)もあります
サービスとしてのChatGPTはLINEのようなメッセージのチャット形式で質問や指示をAIへ文章を送ると同じく文章で回答が得られるシンプルなサービスですが、重要な点としてその回答精度が非常に高精度(正しさが高い)という点です。
文章の添削やテンプレートの制作から晩ごはんのメニュー考案まで、さまざまな場面で活用が可能と目されている他、一定のルールに従った言葉遣いも指示が可能であり、チャットボットとしての活用も進めれています。
実際に使い始めるのは簡単で、スマホではアプリ版も提供されています。
ChatGPTの初め方
ChatGPTは広く話題になっているAIサービスで、一度試したいという方も少なく無いと思います。
現在はWebサービス版と最近リリースされたアプリ版が存在しています。
Web版
英語のサイトになる為、少し分かりづらいかもしれませんがGooGleアカウントのSNSアカウントからでもアカウント制作(Sign Up)とログインが可能で、PCやスマートフォンからだれでも無料で利用を始める事が可能です。
ログインを行い、注意事項に同意を返すとそのまま下部に文字入力が可能な画面となります。
いくつかのやり取りをスレッドとして別個に分けて続ける事も可能です。
関連リンク:ChatGPT(OpenAI公式Webサービス)
アプリ版
OpenAIは先日公式のChatGPTアプリをリリースしました。
これまではGPTを外部からコントロールする形でのGPT利用アプリ(Lineで使えるAIチャットくん等)が存在しましたが公式リリースによって公式のアプリ形式で利用が可能となりました。
スマホでテキスト系のAIサービスを利用したい場合、まずはChatGPTアプリやWebブラウザでChatGPTを利用するのが確実にオススメです。
※ただし、アプリ版についてはiOS16.1以上を必要としています。
このためiPhone7を含むそれ以前の機種ではChatGPT公式アプリ版を利用することが出来ません。
テクニック
文章が途切れてしまう時
ChatGPTは回答に文字数の限界があり、文章や回答が長くなってしまうと途中で途切れてしまいます。
簡潔な回答で済むように質問することである程度回避することも可能ではありますが、もっと簡単な方法として、途切れた内容も続きを書かせることが可能です。
回答の正誤判断や検証をする
ChatGPTは膨大な学習データ(知識)からもっともらしく結果を文章として作り出しています。
文字の文脈や連なりで正しさが高い(と確率上考えられる)物を繋げて文章を作っていると言われており、専門的な知識や数字が求められる場合は間違いが無いか注意をする必要があります。
平均値や統計では固有の事例には結果が不適切である場合がある、ということです。
また、ChatGPTは学習知識のデータベースは2021年9月までとなっています。
そのためGPTにとって利用者は未来人とも言えますが、GPTの情報は2023年現在では古い情報であり間違った内容が含まれている可能性にも留意する必要があります。
類似AIアプリに注意
スマホでテキスト系のAIを利用する場合はChatGPTを利用する事がまず一番にオススメで大前提としては性能が最も高いという事があります。
ただし、性能以外にもChatGPTを利用したほうが良い理由がいくつかあります。
※類似アプリでは日本語サービスで使い方がわかりやすくなったり、特定の使い方(料理メニューやキャラクターとして振る舞う)に向けて調整されており使い勝手が向上している場合もあます。
他、公式アプリではiOSバージョンが要求される為、OS要件のない類似アプリにはメリットがあるかもしれません。
類似のアプリを利用する場合は口コミ等で信頼出来るアプリを利用しましょう。
1.類似アプリもChatGPTと中身が同じ事もある
まず、ChatGPTのようなAIアプリには回答をうみだす「モデル」と呼ばれるAIのバージョンがあり、AIモデルが回答の品質を左右しており、開発元のOpneAIはこのAIモデルをChatGPT以外からでも利用できるように公開しており、これを利用した多くのチャット型類似アプリやその他のソフト、サービスが開発されています。
2.OpenAIより利用料金が高額な場合がある
ChatGPTの類似アプリは外部からGPTモデルを利用している場合も多く、このGPTを外部で利用可能になる機能はAPIと言われ、利用にはOpneAIにより利用料金が設定されています。
APIを利用するアプリは必然的に無料の運営は難しく、場合によっては本家サービスより利用料金が高額となる場合もあるため注意して下さい。
3.質問内容が三者に見られる可能性がある。
まずAPIを利用するアプリでは、利用者が入力した文章はアプリはAPIを利用してGPTへ内容を転送し、回答をまた利用者へ渡す形で、つまり利用者とGPTモデルの中間での転送を行っています。
悪意のあるアプリであれば転送の段階で質問や回答の内容を盗み見ることも可能な為、信頼できるものか見極める必要があります。
4.そもそも詐欺アプリである可能性がある
現在とくに注目度の高いアプリであるため、あたかもAIとChatが可能なアプリを装い、登録情報を盗むための囮としてAIサービスを装う物が存在する可能性に注意が必要です。
GPTを初めとしたチャットAIはとっさのアイディアやヒント、文章の要約には非常に便利です。
使い方や利用するサービスには注意しつつ、単に触ってみるだけでも面白い技術とサービスなので一度使ってみて下さい。
文:玉谷