iPone15はどうなった?
日本時間13日午前2時、まだ夜中という時間ですが、Appleの新製品の発表がありました。
例年どおりのスケジュール感で開催されたAppleEventでした。
内容は最新モデルとなるApplewatchとiPhone15シリーズの仕様詳細と発売告知を行いました。
前情報は?
特に注目されていたものはやはりiphone15シリーズがどの様な仕様で発売されるかという点です。
事前情報では、USB-C採用やバッテリーの持ち時間、性能のほか、デザイン面の変更や採用材質といった製品そのものへの情報のほか、昨今の事情からくる大事な要素としての実際の販売価格も注目されました。
iPhone15(スタンダードモデル)は?
発表にむけて様々な内容が噂され、期待されていた最新モデルのiPhone15シリーズ。
Appleの発表した「回答」は注目です。
Dynamiciland搭載とディスプレイの性能強化
ついにノーマルモデルにもDynamicilandが搭載されました。
コレまではProモデルへの採用にとどまっていましたが、今回で通常モデルはすべてDynamiciland採用デザインのディスプレイとなります。
この他、画面の明るさの向上等が行われている様子です。
一方でディスプレイのリフレッシュレートや常時点灯については実装されませんでした。
カメラの高画素化
14Proで採用された4800万画素のメインカメラに相当する性能が、スタンダードモデルにも搭載されるようになりました。
合わせたソフトウェアの処理を含めて、ズーム性能が光学望遠にも匹敵するとも言われています。
大量の画素を活用し、そのまま4800万画素の画像ではなくソフト処理を通し、より高画質な2400万画素の画像データを作るという処理も説明されています。
高画素センサーを活用することで暗所能力の向上もアピールされています。
※同じ画素でもセンサーの質やシステムによって画像の細かな画質は変わる事があり、高画素を活かして一般的な写真ファイル(約2400万画素)での画質向上を目指す事には一定の意義があります。
また、高画素の特徴をいかした機能として、4800万サイズの画角の一部を抜き出す形でコントロールする事で高画質なズームとするビデオ撮影は動画撮影が好きな方には朗報かもしれません。
その他、ソフトによる画像の加工機能の強化も。
SoCはA16を採用
毎度、性能の向上が期待されているiPhoneですが今回も前モデルに引き続きスタンダードモデルへのチップはPro版が降りてくるという形になり、前回はA16チップはiPhone14Proシリーズにのみ搭載されていました。
今回、Pro版ではないiPhoneに搭載する形で無印モデルとして見る場合、性能向上となっています。
USB-C採用
いよいよiPhoneにもUSB-Cコネクタが採用されました。
発表も意図的に最後に情報を公開する形を取っており、中間のタイミングでは作為的な物を感じる形で、コネクタ付近が映らない映像でプレゼンテーションが行われていました。
充電のほか、データ転送としてもUSB−Cコネクタ形状が普及している規格ですが、一方で細かい仕様については複数の規格が存在していますが、一般的なUSB-Cケーブルが使用可能となった点は大きなメリットです。
価格
価格に付いては値上がりしていませんが、販売価格は高騰しています。
基準となる最安値モデルでは799$ドルと、iPhone14シリーズと同じですが、国内販売価格は為替レートの関係か少し上昇しています。
iPhone14 128GB 799ドル=¥119,800
iPhone15 128GB 799ドル=¥124,800
9/13時点で1ドル=147¥、799ドルは¥117,800となります。
輸送コスト等を含めて考えれば常識的な範囲の値段と言うことができそう。
iPhone15Pro
順当な性能強化となった印象のスタンダードモデルに対してiPhone15Proは変更点がすこし多くなっています。
チタン素材と構造の変更
噂されていましたが、実際に採用されました。
重量にたいして強度の高い合金素材でありフレーム強度をもたせつつ重量増加を避けているとしています。
他にも再生素材を活用している他、内部の組み立て構造の調整によってより修理が行いやすい構造に変更しているとの事で、状態の悪い端末は分解整備を行う事がある当店としても気になるポイントです。
Appleとしても下取りや整備品の販売を行っている為、回収品の中から再利用可能な部品を増やす事を目指しているかもしれません。
※iPhone14シリーズにおいてはProモデルを除いた機種で先んじて内部構造の変更がなされており、今回でProにも採用された形になります。
アクションボタンの採用
従来はマナーモードの切り替えスイッチが有りましたが廃止。
特定の機能を動作させるショートカットスイッチとして利用できるようになっています。
従来のマナーモード切り替え機能はボタンの長押しで利用する事が可能とのこと。
搭載SoCがA17Proに
15Proシリーズでは搭載SoCの性能は例年どおり向上しています。
今回はSoC、チップの命名が少しかわりA17Pro、とされましたが、今後ノーマルのA17が登場するのか注目です。
iPadに搭載される可能性を感じます。
またUSBーCに関してコントロールするチップも搭載しておりデータ転送速度が高速になっています。
おそらくiPhone15のUSB-CでもProモデルでより高速のデータ転送が可能です。
GPU性能
性能向上でもゲーム環境の強化という形で、チップのGPU能力の向上もアピールしています。
ディスプレイ解像度から考えるとグラフィックス処理は非常負担の掛かるものであるため、実際の操作感は触らないことには解りませんが、モバイルゲームで現在有名なタイトルをピックアップしたプロモーション展開はSNS上でも話題になりました。
中でもバイオハザードやDivisionといったタイトルは家庭用ゲーム機でもPS4級のほかやPCで展開されているものですが、予告に登場しており、性能面への自信が伺えます。
WWDCではMacにゲームモードが搭載される、という形でゲーム機能のプッシュを行っていましたが、今回のiPhoneと合わせてAppleが積極的なゲームコンテンツへの適合をPRする事にはなにか背景や狙いがあるのではと思ってしまいます。
今後ともゲーム方面へのAppleの態度は注目したいポイントです。
カメラ
カメラについてはメインである高画素4800万画素カメラのセンサーサイズ向上による性能強化といったものが紹介されましたが、中でも大きな変更(強化)となった点があります。
ProMaxのみですが、望遠レンズは今までで最大の光学望遠レンズを搭載しました。
光学望遠レンズはこれまでデジタルデータ上で拡大することで望遠としていたズームを、データとしてセンサへ取り込まれる前に拡大(望遠)するもので、望遠での画質が著しく向上すると考えられます。
事前情報では光学望遠でこれを達成するためにはペリスコープ式のカメラ構造を採用すると考えられていましたが、発表ではペリスコープ式ではなくテトラプリズム方式と呼ばれる物が採用されています。
光を反射させることで焦点等の調整を行う点ではペリスコープ式と原理的には似た物といえますが、ペリスコープ式以上にコンパクトな設計を達成している様子で、問題に対する回答として非常に面白いシステムです。
なんとなく、カメラが壊れた場合の修理費が高額になりそうです(光学だけに)
価格
価格についても状況はスタンダードモデルと同様となっています。
14Pro 999ドル=149,800円
15Prp 999ドル=159,800円
変更点である素材やデザインや新技術による望遠カメラの搭載をふまえると企業努力を感じる価格設定となっていますが、やはり日本販売価格では為替レートの影響が大きい状態です。
おわりに
今回の発表ではiPhone15の他にも当初は無いと予想されていたApple WatchのULTRA2発表もありました。
中でもApple Watchの発表中に公開された謎の「母なる自然」については話題となりました革ジャンへの言及から案にNVIDIA(半導体メーカー)への揶揄が行われているとも言われています。謎多きコーナーでした。
しかし、全体として米国販売価格では大きな値上げが行われていないものの日本販売では為替レートの影響から一定程度の値上げが行われている点は気になるポイントです。
ちなみにAppleとしても価格についてはある程度意識はしている様子で古い機種を回収し、購入価格へ充てる下取りプログラムも行っています。
下取りや中古売却という点では、当店のような買い取り店を利用する方法もあります。
ぜひ当店への中古売買もご検討くださいませ。
文:玉谷