2023.12.21

iPhoneがヌルヌルする? 理由はディスプレイに

スマートフォンでは多くの場合で処理性能やカメラの画素や写りといった部分が注目されがちです。
これらの性能はいわゆる「カタログスペック」と言われる部分であり、根本的な端末の費用対効果や購入を検討する際に重要な要素です。

一方で、実際に端末を手に取って使っていくときの実感がそのまま判る訳でもありません。
特にディスプレイ(液晶)の表示性能や動作の体感的な快適さはカタログスペックでは測れない部分も存在します。

謎の検索ワード。「iPhone ヌルヌル」とは

iPhoneでは特に、動作に関してよく「ぬるぬる動く」「サクサク使える」と言うコメントを見かけることがあります。

iPhoneを使用した時、動作がスムーズに動いていると感じられる事から来るイメージで、その理由の一つはやはり性能が高い事にありますがそれだけでは無い理由があります。

リフレッシュレートという「性能」と「FPS」

滑らかに動作するためには搭載しているチップの処理能力が重要ですが、ディスプレイの役割も重要です。

フレーム=1秒の間に何枚の画像(コマ数)が有るか。
枚数が少ない場合はよりカクカクして見えます。


映像(動画)は1枚の画像を1コマとして連続して切り替える事で動きのある映像として見ることができ、一定の時間ごとに切り替わる画像の枚数によって「ヌルヌル」「カクカク」といった印象になります。
処理を行うコンピューターの処理能力が高いと一秒間に画像や処理をより多く出来る事からヌルヌル(滑らかに表示)させる事が出来るようになります。
一方で、短時間の間に映像のコマ数をたくさん表示するためにはディスプレイの能力も必要です。

実は多くのディスプレイは1秒間に59〜60枚の映像切替が可能な性能を持っていますが、近年ではより多く1秒間に映像切り替えが可能な物が増えつつあり、スマートフォンでも1秒間で120枚程度の表示ができる物が採用されています。
コンピューター処理能力の向上に合わせるように普及が加速しています。

要約すると

チップ性能の役割=1秒で沢山の処理をして沢山の画像を用意する
液晶画面の役割=1秒でより沢山の画像を表示する

どちらか、より性能の低い方が実際の滑らかさとなり、沢山の画像を作る能力をFPS(秒間コマ数、fream par scond)
1秒間に沢山の画像を表示する能力をリフレッシュレート(秒間書き換え回数)として良く使われます。

人間に例えると、一秒で何枚の画を書けるか、一秒で何枚ページをめくれるか? というイメージです。

グラフィック処理基板等のメーカーによるデモンストレーション。
より多い枚数で有るほど残像やカクつきが無く見やすいとしています。

この映像処理能力と表示能力が実際に影響するシーンとして、3Dゲームなどでは重い処理を行うため、端末や設定によって「ぬるぬる」「カクカク」するシーンが出てきます。

対戦ゲーム等では滑らか(ぬるぬる)に動く事で成績が向上するとも言われており、ゲームでも対戦やアクションゲームを良く遊ぶという場合にはより性能の良い端末がオススメといえます。

性能に関わらない、滑らかに見せる動きの工夫

アニメーションでの等速直線運動(同じ速度で動く)に対して緩急をつける事で視覚的な印象を変えることが可能です
動画中のイージングは等速直線運動に対し、動き出しが早く、終わりが遅くなるもので、特に基本的なものになります。

性能によらない部分の工夫として端末内で表示されるアイコンやメニュー画面やスクロールも最適化がOSやアプリでは工夫と設計がなされています。
イージング等と呼ばれる、表示アニメーション上で動きの緩急をつける工夫は現在、スマートフォンアプリ等では広く活用されている他、動画などでも広く利用されている物です。
単純にリフレッシュレートや性能が高い事に合わせて、滑らかに緩急のあるアニメーションを利用することで利用者の視覚や体感でのストレスが大きく変化することから広く映像や演出で使われる様になりました。

高リフレッシュレート対応のiPhone/iPad機種一覧

iphone15Pro
最新のiPone15世代ではProモデル(左)に120Hz対応ディスプレイを搭載しています。

現在、Appleより製品として販売された端末(iPhoneやiPad)で採用されている液晶ディスプレイのリフレシュレートは120Hzと60Hzの二通りとなっています。
また、一部の機種は可変リフレシュレートを採用し、使用状況にあわせてリフレシュレートを変化させることで省電力と常時点灯を可能としています。
(映像の動きがない場合は毎秒の画像にコマ数を必要としない為、極端には1枚の画像でもよく処理の負荷を下げられる)

120Hz対応機種(iPhone)

iPhone15Pro/ProMax
iPhone14Pro/ProMax
iPhone13Pro/ProMax

120Hz 対応機種(iPad)

iPadPro 10.5インチ
iPadPro 11インチ(第一世代以降)
iPadPro12.9インチ(第2世代以降)

上記以外の機種は現状では全て60Hzとなっており、iPhoneではProモデルで採用されています。
今後、Proモデル以外にも120Hz対応のディスプレイが搭載されるかもしれず、この点には期待したい所です。

まとめ

iPhoneの動作がヌルヌルと滑らかに動く様に感じる理由は、端末自体の性能が影響している事は勿論ですが、チップ性能以外でもディスプレイや動作のアニメーションの調整によって生まれる感覚的な物も理由の一つとなっています。

Appleでは特にProモデルで高リフレッシュレート液晶が採用されており、付加価値の一つとなっています。
60Hzでも十分滑らかな表示が出来ますが、120Hz対応のディスプレイも未体験であれば一度体験してみると面白いかもしれません。

買い替えの際に機種を検討する時、120Hzに対応している機種もオススメ。
特にiPhone14Proは最新世代のiPhone15と同等の性能を持ちながら120Hz対応でありながら比較的廉価に購入可能となっており、当店でも取り扱いございますので良ければご検討ください。

また、Proモデルへ移行してみたい! と検討中のお客様にはぜひ当店の買取サービスも手段としてご検討ください。
お問い合わせ頂きましたら担当スタッフよりご連絡させていただきます。
買取価格のご案内のみでもぜひお気軽にご連絡ください。

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文:玉谷

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