Appleより3月5日、新しい製品としてノートパソコン製品の一つであるMackBookAirにM3チップを搭載したニューモデルを予告、3月8日より発売しています。
MacbookAirはAppleのノートパソコンシリーズでもより一般消費者向けに構成されているシリーズ。
特に数年前よりApple開発のコンピュターチップを搭載し、Macシリーズ全体の高性能化が進んでいますが、今回はそのうち第三世代となるM3チップを搭載したMacBookAir。
M1、M2、M3って何? Mシリーズは「Appleシリコン」のSoC
Appleの発売するパソコンの最大の特徴としては、Appleシリコンと言われるチップシリーズを搭載していること。
かつてはIntel製のコンピュターチップを搭載していましたが、2020年以降から自社開発のSoCとしてM1チップを搭載したMacを発売、以降はすべてのMacでAppleシリコンのMシリーズが搭載されています。
SoCとはシステムオンチップの略であり、コンピューターに必要なCPUやメモリ、GPUといった部品を一式まとめて組み込み設計した製品のこと。
対して、CPUやメモリ、GPUをそれぞれ個別の部品として扱いそれぞれを組み合わせて構成するコンピューターも存在しており、特にMicrosoft製OS(Windows)を搭載した一般家庭向けコンピューターではこちらが主流。
Appleシリコン搭載以降、それまでのIntel製CPUを搭載したMacよりも格段に高性能となり、以降、同時期での各社が販売するノートパソコンの中でも比較的高性能な仕様での展開が行われています。
現時点では2020年のM1に始まりこれまでM2、M3とチップのモデルチェンジが行われています。
また、より高性能なProモデル及びProMaxモデルがこのチップシリーズにも存在しており、MacBookProやMacStudioといったより上位の製品シリーズで採用がなされています。
Appleシリコンの持つメリット
前提として、AppleシリコンであるMシリーズのCPU(SoC)の特徴は幾つかあり、また同時期のノートパソコン(Windowsなど他社OSや各社コンピュータを含めても)より優れている部分が存在しています。
1.GPU性能
グラッフィクス関係の処理性能ではCPU+GPUの一体型のものとしては非常に高い水準となっています。
通常、コンピューターの処理はCPUといわれる処理ユニットとGPUといわれるグラフィック用処理ユニットに分かれており、後者によって3DCGやディスプレイ映像の出力(表示)が行われます。
特に高い水準でGPU能力を必要とするグラフィック関係の制作や3Dゲームの実行をする場合、専用の部品を追加で搭載する事もあります。
M1以降のAppleシリコンでは、同系統(一体型チップ製品)でも特にGPU処理能力において高い性能を持っていることが特徴となっています。
2.CPU消費電力
全体的に高い性能を持っているAppleシリコンのMシリーズですが、処理能力に対する必要な電力についてもより少ない電力で性能を発揮できます。
つまり、バッテリー動作では、同じ処理を行う他社チップより長持い時間使用可能なほか、電力の使用にともなう発熱もより抑えられることができ、ノートパソコンとして快適な使用が行えます。
発熱の強いノートパソコンはデメリットとして、キーボードやトラックパッドが熱くなってしまう為、製品によっては快適性において弱点となっている製品があります。
3.ユニファイドメモリ
また、もう一つの特徴としてチップにはユニファイドメモリと言われるメモリが採用されています。
通常、コンピューターに搭載されるメモリは、独立した部品として組み込まれる事も多く、単にメモリと言われ、動作としてGPUやCPUはそれぞれ専用のメモリ領域を共有せず必要としますが、対するユニファイドメモリはCPUやGPUが同じメモリにアクセスでき、処理やメモリ消費量でより有利となっています。
Macではメモリ量の大きいモデルは特に高価になっていくため8GBモデルのコストパフォーマンスが一番良い一方、ユニファイドメモリであっても不足した場合は性能が低下してしまう為モデル選びには注意が必要です。
M3以前、最新機種以外でMacBookAirの選択肢もアリ
M3チップを搭載したMacBookAirは、従来のM2MacBookに対して価格を据え置きで発売されました。
このため、向上する性能から見るとコストパフォーマンスの観点では優れています。
また、今回の新製品にあわせて従来のM2を搭載したMacBookAirは販売価格の見直しが行われ、少し価格が下がっており、高価格帯という印象の有るMacシリーズでも購入しやすくなりました。
しかし、M1を搭載したMacBookAirは終売となり、現行製品の価格帯は若干上昇している印象がありますが、米ドル価格と日本円の為替レートの影響が強く反映された結果によるもの。
ドル価格ではM3搭載MacBookAirで1099ドルから、M2搭載MacBookAirは999ドルからとなっており、仮にM1発売当時のドル円レート110円前後を考慮すると非常にコストパフォーマンスの良さそうな印象で、ドル経済圏(米国)が羨ましくなります。
性能の点ではM1でも一般的な事務アプリ(エクセルやワード、リモート会議)には十分すぎる性能を持っており、状態の良い中古製品であれば非常にコストパフォーマンスよく購入できます。
また、M1から以降の製品への買い替えを検討している場合、買い取り店などを利用するのも手段としてオススメです。
性能が高く全体的な品質のよいMacシリーズは買い取りでも比較的値落ちが抑えられており、高価格な取引が期待できまます。 当店でも買い取りの対応行っておりますのでよろしければご検討ください。
合わせて読みたい関連ページ |
関連:MacBookの買い取り |
関連:意外と知らないスマホ・PCのデジタル用語集 〇〇ってなに? |
関連:ノートPCとiPad どっちがいい? – りんご堂中古整備店 |