ノートパソコンの購入時の機種選びには色々な観点で気にしたい部分がありますが、一方で指標のとして一般的な部分があり、主に性能の面でCPUやメモリがよく注目されます。
CPUについてはコンピューターそのものの性能に関わるため、特に重視されますが、メモリについては少し意見がわかれることがままあります。
メモリーとはなにか
メモリーとは、コンピューターのプログラムやアプリを動作させるためのスペース(システムメモリ容量)ですが、一見ではメモリーカードやUSBメモリといった製品が一般に普及しており、容量の単位もGBであることから記憶容量(ストレージメモリ)との混同が起きていることも少なくありません。
現在のパソコンにおいては現在8GBから倍数で多い場合は128GB程度まで搭載されている事も多くなっています。
256GB程度からの搭載となるストレージ容量とは少し事情が違います。
メモリは機能の点では容量(ストレージ)とは全く別の役割を持っている部品ではありますが、特定の状況(大量のデータを読み込もうとしたとき等)ではメモリの代わりとして一時的に機能する場合がありますが、この様な場合ではパソコンの動作パフォーマンスは低下してしまいます。
メモリは8GBで足りる? 足りない?
アプリを動かすときだけでなく、webブラウザやコンピュータ自体のシステム(OS)といったありとあらゆる処理でメモリを利用しており一般論としては多いほど良いとされています。
現在ではメモリの搭載量は8GBが標準的な搭載容量で、購入するときに必要に合わせて16GB、更には32GBモデルにカスタムする、という形で搭載量を選ぶことができます。
箱型の大きいパソコンでは不足を感じてからユーザーの手でカスタムする方法もありますが、ノートPCのようなメーカー製PCでは購入時の搭載量選択も重要となっています。
しかし、メモリ量を増やすと購入費用も応じて増加していくほか、メモリは単体では処理性能に直結せず、不足した瞬間にパフォーマンスの低下が引き起こされます。
そのため、あまりに多いメモリを搭載したモデルの購入は安心感はありますがコストパフォーマンスが悪化してしまいます。
あらかじめ必要なメモリ量を把握しておくと良いかもしれません。
Macでのメモリ使用量の確認方法(アクティビティモニター)
パソコンには機能としてCPUやメモリといった性能の状態や機能の使用状況を確認する方法があります。
Windowsではタスクマネージャーとして一般的な機能ですが、Macにおいてはアクティビティモニターとして同様の機能を利用することが可能です。
使用方法はfinderを利用します。
アプリケーションの項目でユーティリティを選択し、アクティビティモニターを起動するとMacの状態をリアルタイムで確認することが可能となります。
メモリ以外にもCPUの状態や電力についても確認ができ、動作が重いときに確認を行うと原因が分かる場合があります。
ウィルスに感染している場合、見慣れないソフトが起動し、性能を消費している場合も……
iPadやiPhoneにもメモリは搭載されている
PCでは直接的に性能指標としてカタログ等にも搭載量が書かれますが、普段は表記されることが少ないスマートフォンにおいてもSoCと呼ばれるチップにCPUやGPUと合わせて組み込まれており、メモリ容量についても一部モデルでは搭載量別にモデルが組まれ販売がなされています。
iPhoneやiPadでのメモリ搭載量は以下のようになっています。
iPhoneメモリ搭載量
iPhoneの場合、ストレージ容量のようにメモリ量増やすことはできず、機種ごとに固定のメモリ搭載量となっています。
古い機種ではメモリ搭載量が少なく、最新のアプリを起動した場合は動作が遅い、アプリが落ちるなど不安定になる場合があります。
iPhone15Pro, ProMax :8GB
iPhone12Pro, 13Pro, 14シリーズ, iPhone15, 15Plus :6GB
iPhone11シリーズ, 12(mini), 13(mini), iPhoneSE3 :4GB
iPhoneSE2:3GB
iPadのメモリ搭載量
iPadでは一部の機種でストレージ容量によって搭載されるメモリ量も変わる事があります。
おもにiPadProシリーズのみの仕様ですが、1TB以上のストレージ容量を選択した場合に自動的に搭載量も増加します。
iPadPro(M1・M2搭載) :8GB、16GB(容量1TBモデル以上の場合)
iPadAir5:8GB
iPad10, iPadAir4, iPad mini6 :4GB
iPad7/8/9, iPad mini5, iPadAir3:3GB
まとめ
メモリはPCやスマートフォンにストレージ容量と区別してアプリやシステムが動くときに必要なデータを保持しておくための部品で、容量に限りがあります。
容量が足りているうちは特に問題は起きませんが不足すると動作が不安定になるため、必要に合わせたメモリ容量を搭載している製品を利用すると、マルチタスクを行いがちなPCでは特に安心です。
逆にスマートフォンやタブレットでは同時にアプリやブラウザを起動する事は少ないため、メモリの容量についての影響は少ないと考えることができます。
スマートフォンではiPhone14シリーズ以降、iPadではProシリーズや最新のiPadAir5等が比較してメモリを多く搭載しているため、ヘビーなアプリやクリエイティブ用途には余裕があるためおすすめです。
メモリの多い端末は比例して高価なため、買い替えをお考えの場合はぜひ当店の買い取りサービスもご検討ください。
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文:玉谷