スマートフォンの機種選びの時に機種の比較を行いたいと思うときには要点を抑える必要があります。
そして性能にはいくつかの項目と要素があり、そのバランスによって最終的な使い勝手が変わります。
一つの項目だけ比較しても最終的な使い勝手では上手くいかない事があるかも?
スマートフォンの性能の比べ方と指標
スマホの性能を比較したい場合の項目ごとの見方や調べ方は色々ありますが代表的な部分をピックアップ。
インターネットで調べると幾つかの機種は比較やレビューが行われている事があります。
しかし、スマートフォンはiPhoneを始めAndroidスマホは販売中の機種だけでもたくさんの製品があり、新製品も登場してく為、情報の無い機種も少なくありません。
調べ方や見方を念頭に有ると、性能の比較や費用対効果の想定がある程度行えるようになります。
処理性能:差を見るならチップの性能スコアを比べる
スマホの性能という部分では最も根幹になる部分が処理性能です。
スマートフォンの処理性能を比較する場合は、スマートフォンに搭載されているSoCと呼ばれるスマートフォン内部の基板に組み込まれた部品、コンピューターチップの名前を確認すると比較がしやすくなります。
SoCは、iPhoneでは一例としてA16チップやiPadではM1チップという名前の製品があり、名前の法則としては
「A」+「数字」+「Pro」
「M」+「数字」+「Pro」+「Max」
となる事が多く、「数字」は製品の世代バージョン、「Pro」のような英字部分は高性能版を示す修飾となっています。
AndroidではSnapdragon695やmediatek dimensity 700などの製品があり、製品名の法則としては一般的に
「製品シリーズ名」+「数字(等級)」+「数字(世代)」
という形を取る事が多くなっており、製品名から性能のレベル感と年式の位置づけが判る様になっています。
例えば、仮に【XSOCHIP-8900】という物があれば【XSOCHIP】シリーズの【8】クラスの【9】世代目という意味になります。
面倒な場合は数字が大きいほど概ねとりあえずは新しい製品で高性能になります。
SoCの名前がわかった場合、絶対値で性能を比較したい場合は製品のベンチマーク性能スコアを計測して比べる事で優劣がある程度判断できます。
要点は、スマホの処理性能を決める部品であるSoCの名前をもとに性能スコアを調べて比較するという流れになります。
関連:スマホベンチマークリスト(iPhoneシリーズ性能比較表)
メモリ:システムを動かすデータ容量。大きいと有利
処理性能に関わる物のひとつで、データ量が多くなる作業やアプリを使うときに重要になります。
スマートフォンでは6GBや8GB前後の物が多くを占めており、スマートフォンでは一部の機種ではメモリの容量別にモデルバリエーションが用意されている事があます。
多い方を選ぶとより安心ですが、絶対値として目安を考える時、6GB〜8GB程度あれば十分なメモリ量だと言えます。
※メモリは不足すると処理性能が遅くなりますが、余る場合ではあまり処理速度に影響しません。
ストレージ・容量:すこし余裕があれば安心
記憶容量としてデータの保存できる量。
普段のスマートフォンで使っている量に合わせて容量を選ぶのがおすすめ。
Androidスマートフォンではメモリーカードを利用することで容量を増やす事が出来る機種も有る他、多くのスマートフォンで外付けハードディスクやSSDをつなげてデータ保存が可能な他、オンラインストレージにデータを移動させておく方法で少ない容量でもある程度対応可能な場合があります。
本体容量は機種の価格にも影響しますが、周辺機器によって購入後の対策もある程度可能であるためそちらも検討してみても良いかもしれません。
バッテリー:長時間使うなら大きい物を。モバイルバッテリーも
スマートフォンを長時間使う事や充電を忘れがちな場合は容量が大きいと助かる事があるかもしれません。
バッテリーの持ち時間は、本体のバッテリーに充電できる容量の多さと合わせて処理を行うSoCの電力効率が影響しており、充電容量の多さは単純にバッテリーの物理的なサイズと比例します。
容量が多いほど基本的には長時間使えるようになりますが、チップによって消費電力が変わる為、バッテリーの容量をもってそのまま長時間使えるということにはなりません。
メーカーはビデオ再生が出来る時間を公開し、連続で使える時間をPRしている事があります。
より長時間スマートフォンが使える機種を求める場合、より大型の機種を選択するのが良いかもしれませんが、液晶ディスプレイのような部品も大きくなるため、価格も上昇する傾向になります
荷物は増えますが、どうしても充電が不足する場合はモバイルバッテリーの利用も検討すると良いかもしれません。
カメラ:レンズが大きい機種は高画質の可能性あり
カメラの性能は日進月歩、スマートフォンでは小型なカメラである必要があるため性能についても暗所や拡大倍率に弱点が存在しますが、システムの進化や機械的な部分では大型化が進んだ結果として解消されつつあります。
比較する場合、画素とカメラの直径(大きさ)に注目すると良いかもしれません。
単純に、大きいカメラであるほどセンサーを大きく出来る為、画素数やセンサー性能を高く出来ます。
画素:画像の細かさ。多いほど拡大すると特に輪郭やシャープさが正確に表現出来ます。
センサーサイズ:センサーが大きいと1画素の性能が向上し、暗い所での撮影や画像全体のノイズ(乱れ)が減少します。
この他、レンズの性能も撮影には影響しますが、特に倍率(画角)は使い勝手に影響します。
カメラレンズが沢山搭載しているスマートフォンはより複数の倍率で高画質に撮影が可能ですが、部品数が増える為、高価になってしまいます。
ディスプレイ:実物を見るのが安心。有機ELは特に鮮やか
ディスプレイに重要な性能はリフレッシュレートや明るさ、発色の良さ。
リフレッシュレートは1秒あたりの画面更新回数、単位はHz。多くの場合1秒間に60回の更新の製品が多いものの、最近では性能向上に合わせて一秒あたり120回以上の物も増えています。
更新回数が多いほど画面の動きが滑らかにヌルヌルと動く他、より少ないタイムラグで映像が表示される為ゲームシーンではより早く反応出来るようになります。
明るさや発色は使用感に大きな影響がある要素ですが、実物を見て判断する必要があります。
ディスプレイによっては、カラーバランスの中でも青色や赤色が強く出ている製品が存在している他、有機ELや液晶といったパネルの方式によっても発色に差があります。
いわゆるブルーライトカットは発色の青色を減らすフィルターとしての役目がありますが、カラー調節可能なディスプレイでは青色の発色を減らす事で同様の効果を得られます。
ディスプレイの発色については目の疲労にも影響するため、実物を確認出来る場合は一度見てみると良いかもしれません。
大きさ:サイズは使用感に影響あり
スマートフォンの大きさは人によって好みが分かれると思います。
スマートフォンは慣例として、サイズが「インチ」で表現される事が多くなっています。
1インチ=2.54センチ
標準的なスマホ:幅6.5cm〜6.7cm程度|高さ13.5cm〜14cm程度
大画面なスマホ:幅7.5cm〜|高さ16cm〜程度
特に、片手で操作する場合、端末の大きさは操作感に影響し、手の大きさと入力モードによっては文字入力が行いにくい事があります。
特にQWERTY配列(キーボード型)での文字入力では画面サイズによっては使用しにくくなる可能性があります。
反面、フリック入力はモバイル端末向けの配列としてサイズをあまり選びません。
一部では海外において大きい端末が好まれる理由として文字入力の方法と手の大きさだと言われる事があります。
ケースを付ける事で一回り余分に大きくなる事にも留意する必要があります。
最後は価格? お得に買うなら
性能を比べて機種を選ぶのはもちろんですが、現実的な部分では購入に費やせるコストも重要な要素の一つ。
特に近年は物価上昇と合わせて比較的安価な立ち位置の製品も、ある程度高騰しています。
一部の機種では搭載する部品を安価なものへ変更して価格を抑えつつ新機種を発売するなどの努力が行われていますが、ユーザーとしてはコストパフォーマンスの低下に繋がってしまいます。
安価な機種は性能から機種の寿命も短くなってしまう為可能なら価格は上昇しますが高性能なモデルがおすすめ。
出費を抑えるという観点で当店のような買い取りサービスへ機種変後の端末の売却もぜひご検討ください!
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