2024.5.10

Apple Event 2024 最新発表まとめと注目ポイント

概要:新製品のみどころ

性能や仕様について、さまざまな事前情報が出ていましたが実際の発表では多くの点で予想された中でもより高い期待に沿った形で新製品が登場しています。
特に、iPadAirの大サイズ化やiPadProへのM4搭載などについては、メディアでも否定的な見解もありましたが、実際には実現しています。

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iPad Air 13インチ登場

iPadAirシリーズは、iPadProシリーズよりも廉価ながら周辺機器はProと同等としたシリーズ。

事前情報として今後、従来より大型のモデルが登場すると予測されていましたが、実際に今回の発表では13インチモデルが登場し、従来の11インチ型のモデルと合わせての発売となります。

サイズの他にも、搭載チップがM1からM2へと順当なアップグレード
スペック以外の点では横向き使用を想定したフロントカメラ配置となったことや最新のWiFi規格に対応。
指紋認証については従来どおり。

大型の画面である13インチモデルについては、多くのユーザーでより大画面の製品を選択しているという需要から開発したとされており、現実的にもipadシリーズでは12インチ級のモデルを求めた場合は最も高価なiPadProを選ぶ必要があり、今回のiPadAir13インチは画面と価格のバランスから重要な製品となりそうです。

iPadProシリーズはM4搭載

Appleは今回の発表で、第7世代目となるiPadProについて発表。
順当なM3チップの搭載ではなく、全く新しいチップである「M4」を搭載するとしており、このM4チップについては、従来モデルに搭載されたM2チップに対して、一気に2世代分の更新となります。

事前情報では、直前といえるタイミングで最新のチップ(M4)を搭載するという噂が流れていましたが、一方で少なくない
ガジェット系メディアやライターがM4搭載の可能性よりも順当にM3チップへのアップグレードを予想していました。

話題の上では二分する予想に対して、実際に最新のM4チップの搭載が実現しており、性能としてはM2チップに対して最大50%程度の性能向上があるとしています。

その他、筐体の薄型化、サイズは11インチと13インチの展開であること、Displayは独自開発のタンデム有機ELディスプレイを採用し、画面の明るさや彩度も向上を実現していること等も発表されています。

Apple Pencil Pro登場

新型ApplePencil
ApplePencilの違い
表の右端が今回発表されたApplePencilPro。
センサー類の追加と合わせて「iPhoneを探す」のような機能にも対応しています。
対応機種と合わせて、USB-Cモデルは機能と値段を抑えた製品としての立場が明確になりました。

ApplePencilについても新製品が登場しています。

Pencilの内部には新機軸としてジャイロセンサーの搭載したほか触覚センサーを搭載、Pencilの操作として軸心に対して横回転させたり指先を絞り込むことでiPad上のアプリ機能の操作が可能になるとのこと。

ペンシル自体は独立したスイッチ類がないデザインですが、内蔵されたセンサーによってスイッチの代わりに操作ができる形を取っているといえ、同種のペン型デバイスに相当する操作性が期待できます
実際の作業においてもアプリ上の機能を選択したり操作するときにペンの移動や持ち変えをせずショートカットできる事で作業の効率化が期待できます。
Appleの発表においては、特にProcreate(iOS向けイラスト系制作ソフト)への連携やアップデートが重点的に発表されています。

今回発表されたiPadProシリーズのほか、同じく今回発表されたiPadAirシリーズにも対応する一方で、以前の製品では対応していません。
機能や対応機種から考えると、事実上のApplePencil(第三世代)と言えそうです。

その他、製品以外での注目点

一番の注目は新製品の使用やスペックですが、この他にもいくつか注目の要素があります。
販売価格や周辺機器の対応、OSのアップデート、ソフト面での進化など。

価格について

Apple ipad 値段
換算については、販売価格から計算した製品のドル円相場の目安

新製品が発表されたタイミングで、最もきになる部分は価格ですが、全体的にドル価格についてはProシリーズの製品では200ドル程度の値上げという形に。
一方で国内価格についてはドル円の相場を反映して全体的に価格が上昇した印象になります。
ApplePencil Proについては、ApplePencil(第2世代)と同じ価格ですが、Pencil Proが対応する機種は今回発表された最新モデルのAirシリーズとProシリーズにのみである点に注意が必要です。

現在のドル円相場が1ドル=154〜155円程度であることを踏まえるとマージン分が少なく妥当な値段と見ることはできそうですが、高価な製品である印象は否めません。

専用ソフトの進化

iPadProをはじめとして製品の性能が向上することから、ターゲットとしている購入者層、特にクリエイティブ方面での使用を考えているユーザーに対してソフトウェアのアップデートや強化もアナウンスされました。

発表ではFINAL CUT、LogicProが取り扱われており、それぞれAppleが開発するIOS向けの高機能ソフトウェアです。
動画編集や撮影のソフトであるFINAL CUT
音楽制作のためのソフトであるLogicPro
それぞれバージョンのアップがアナウンスされており、機械学習を活用した成果を元にAI関係のツールや機能の強化がアピールされています。

AIへの対応について

以前より期待されている最新AI技術に関する内容については控えめな発表となりました。
メディアにおいては生成AIを中心としたAI技術へAppleの対応がどのようになるか注目がされていますが、今回の発表では一部のソフトウェア(画像編集機能)やM4チップに搭載されたNPU(AI処理用のコア)についてのPRや特定のアプリ使用時の快適さのアピールにとどまっている印象です。
Apple自身による生成AI技術の取り入れや対応については積極的なアピールは行っていませんが、IOS向けに開発したソフト・アプリにおいては取り入れが進んでいる様子です。

AI技術についてはWWDC(6月ごろの発表イベント)にも大きな発表があるとされています。
今回の発表にて、M4チップの性能でもAI処理能力をアピールしている事などからAppleのAI分野への「におわせ」に期待がふくらみます。

おわりに

5月7日の11時より発表された今回の新製品については、すでに予約が開始されています。
実際の発売日は5月15日と予定。
また、合わせてipadminiは値上げが行われる一方、ipad10については販売価格の値下げが行われ、WiFiモデルの64GBで68,800円→58,800円と価格が引き下げられる事とによって少しお得になっており、すでに改定後の価格で購入が行えます。

新製品を含めて、高騰する流れの中では嬉しいお知らせかもしれません。

一方で、登場した製品の中でもiPadAir 13インチはドル円換算でも比較的「おとなしい」レートであること、従来の製品と比べると、M2搭載iPadPro12.9インチとほぼ同等のスペックでありながらより安価かつ最新のApplePencilPro等の周辺機器にも対応していることから、大画面と合わせて価格のスイートスポットと言える立ち位置となっています。

とはいえ、全体的に高騰していく最新の製品においては、下取りサービスの積極的な利用で多少の負担軽減を考えても良いかもしれません。

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